最近何かと○○力が騒がれている。「若者の○○離れ」と同じで安直だがインパクトはある。若者の~よりは嫌いではないが、余り乱用したくない表現ではある。
その○○力のうち、「共感力」というやつについて少し考えてみたいと思う。
「共感力」とは?
簡単に言えば、相手に共感できること。
そして広義には、気持ちがわかるから次の一手をすぐ考えられる力、までも含むかもしれない。
例
Aさん「テストで点が悪くてさ…」
Bさん「 」
このとき、「そういうこともあるよ!次頑張ればいいさ」と言えるなら共感力があると言われるだろう。
このとき、わかっていても、「勉強しなかったのが悪いんだよ」と言えば、実際は気持ちはわかっているのだが共感力がないと言われてしまうかもしれない。
一番いけないのは、「俺はテストで点が悪かったことないし」とか「俺なら凹む前に次のこと考えるわ」とかである。ごもっともなのだが、なぜこれらの台詞を言うと相手を不愉快にさせるのだろうか?
人間とコミュニケーションするとき、人間には共感して自分と同じ気持ちを共有してほしいときと、素直にアドバイスがほしいときとがある。
特に女性は前者が多いので、「なんてそんなこというの!」と、よく揉める。面倒くさい。
それ以上に大切なことは、相手ありきなことなのだから、基本的には求められてもいないのに自分語り…しかも自慢入りや強がり入りの自分語りは喜ばれないだろう。
共感力とは、相手のことを思いやり、自分とは違う生き物を理解しようとすることである。
決して自分には理解できないこともある。何もかも共感しろとは誰も言っていないが、それなりに人と分かり合って生きていきたいなら身に付けて損のない能力であることは確かだ。