今回は、市販教材で中学受験の勉強に役立つ「算数の参考書」の紹介をしていきたいと思います。日能研ブックスが中心になりますが、小学生にも使える一般の参考書も紹介したいと思います。
日能研ブックスのおすすめ参考書
私がひとつだけおすすめの本を選ぶとしたら、ダントツで算数ベストチェックです!!ベストチェックがお気に入りすぎて既にたくさんの記事を書いています(笑)
ベストチェックは素晴らしい教材!
算数ベストチェックは本当に素晴らしい教材です。どこが素晴らしいかというと
- 説明がとてもわかりやすい
- 見開きで説明→練習ができる
- 弱点診断テストがついている
- 計算から図形から必要なものが一冊にまとまってる
- 目次を見るだけで中学受験の全範囲が把握できる
なお、残念なところは
- 問題の解説が少し足りない感じはある
- 問題量は少なめ
です。しかし、問題量が少ないことで、軽くて持ち運びができる教材となっているのです。
偏差値45~50程度ならこれ一冊と問題演習でたどり着くことも可能です。
算数の基本問題シリーズ
他におすすめの教材は、
算数の基本問題シリーズです。
これの一番の強みは、日能研生が復習をするのにちょうどいいところです。なぜなら
とにかく薄いのです!
日能研のテキストと比べると薄いから…短期間で仕上げる気になる!やる気が出る!(重要)
そして、日能研テキストの復習として作られている(→詳しくはこちらの記事)ので、日能研と教える順番がほとんど同じになっています。
無理に夏期テキストをやりこもうとせず、こういった教材で復習することが大切です。
実際に日能研の個別指導部ではもっている子が多いです。
実はある年から個別指導部に季節講習テキストの解答が納品されなくなりまして、指導者たちは地獄を見ていたようです。
生徒にコピーさせてもらう人もいれば、生徒に絶対に持参するように言う人もいれば、
同じエリアの日能研にいって借りてくる人もいました。
そして、先輩指導者たちが出した結論が「夏期テキストを個別指導でなるべく使用しない」。
そうすれば解答であたふたしなくてすむからです。
そして代わりに基本問題シリーズを採用する人が多くいました。
算数の基本問題を使う際の注意点については、こちらの記事で書いていますけれども、
わがままなことに、同じ問題を解くのは嫌だそうなので、算数の基本問題シリーズをやらせるのも良いと思います。
しかし、買い与える前に必ず考えなければいけないことがあります。それは……本当に理解していなければ数をこなしても意味は無い
ということなのです。
レベルBについてはちょっとどうかなと思う問題もありますが、レベルAは総じて良質です。
是非ご検討くださいませ。
計算が遅い子に使ってみたちょっと特殊な本
さて、今回はちょっとへんなものを紹介します。
サイエンスアイ新書においてあるので普段お目にかかることはあまりない、地味に見える本です。
ですが、実際に生徒が中学生の2年生の春に使って目からうろこが落ちるような本です。
どういうところがオモシロイかというと、
計算をまじめにやる方法ではなく、素早く求めるための極意が記されています。
例えば、因数分解は筆算せずに計算できる方法として有名ですよね。
59×26のような面倒な計算を、59×20+59×6にわけたり、
(60-1)×20+(60-1)×6にすることで楽に計算できるようにするわけです。
中学受験ではなぜか4ケタ同士の筆算が当たり前のような体育会系の風潮がありますが、できるだけ計算は以下のように処理するのが良いです。
- 大きい数×大きい数は避ける
- 分けられる計算は分ける
- もっと楽に計算できないかな?を常に考える
あ~こんど計算スペースの作り方についての話も書いたほうがいいかもしれないですね…。
明日忘れなかったら、ノートにつくる「計算スペース」について書いていきたいと思います。
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