小中学生の親の悩みの種といえば宿題だ。
夏休みも終わり、宿題が無事に終わった子供とそうでない子供がいるだろう。終わらなかった子供を持つ親、そして先生は一度考えてみてほしい。
さて、子供はどうしたら宿題をやってくれるのだろうか?
方法の種類がいくつかある。
1,親や先生が何かをして宿題を計画的に進めさせる
2,子供が自ら宿題を進めるように仕向ける
3,誰が頑張るかはさておき小手先のテクニック
今回は1、親や先生ができることについて話していこうと思う。
毎日宿題を強制的にやらせるかどうかという点が一つある。
人にはウサギ型とカメ型が居り、前者は集中して短期間で、後者は毎日少しずつ行う。毎日宿題をやらないが提出は間に合っているという子供は前者である。子供の集中力とスピードを見て、どちらのタイプなのかを判断する必要がある。
なぜなら、ウサギ型にカメ型と同じ行動を強いるとストレスがたまり、逆にやらなくなるし、カメ型にウサギ型と同じ行動をさせると早く電池が切れる。計画の遂行は、個人のタイプに合わせて行うべきである。間違っても親のエゴや事情に合わせてはいけない。親がこうあるべきとする子供の姿を押しつけるのは、目の前の子供本人と向き合っていないことになってしまう。
さて、毎日やらないタイプだが集中して終わらせるタイプであれば話は簡単だ。毎日やらなくてもいいから、中継地点を決めよう。7月末までに30ページまでやる、8月15日までに45ページまでやる、などを決めてやれば良い。これを守らなければその翌日はおやつ抜きでもよいし、遊びにいく予定を取り消しでも良い。マイナス要素を用意しておくことだ。達成すれば●●を買うというプラス要素でも構わないが、「別に買って貰わなくてもいいか」と思われると終わりなので、その辺は自分の子供をよく見て提案しよう。
毎日やらないが集中力がないというタイプが一番のくせものである。これをどうにかするには、保護者自身が「管理」してやる必要がある。
できれば、毎日一時間ほど、親の目の前で宿題を進めさせることである。部屋に隔離して放置して宿題をさせると進まないので、目の前で見ていてやるのが理想である。手が止まっていれば声をかけよう。はやくやりなさい!ではなく、どこかわからないの?と聞くようにしよう。
さて、一番大変なのは、監視する暇も時間も無いが子供に宿題をさせなければいけないという場合である。一番手っ取り早いのは、塾の自習室などで監視してもらうことである。監視してもらえる人がいない場合、本当に子供の自主性に任せることになってしまう。これは自主性がない場合、全滅の危機もあるので気をつけなければいけないのだが、この状態に陥っている親子が非常に多いのが現代社会の問題点でもあるしゆとり教育の問題点でもある。
具体的に親や先生ができること
・宿題を日割りにし、進めやすくする
・〆切を設ける
・ご褒美を用意する
・罰を用意する
・わからないところを教えてやる
・一緒に問題を考えてやる
この程度である。
だから、親がなんとかしようという意識も大切だが、是非次回に書く、どうして子供は宿題をやらないのか、そして、どうしたら意欲が湧くのかについてを読んで頂きたい。