今日はシンプルイズベストにいこう。
本を読むのが遅いという悩みを良く聞く。一体どうしたら本を読むのが速くなるのだろうか?速読トレーニングという名前でやるのは構わないが、トレーニングのための時間を取るのは面倒ではないか?
そこで、新たな提案をしたい。
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読んだことのない漫画一冊を20分で読む訓練をしてみてほしい。
最初、20分で読むのは無理だと思ってしまうかもしれない。内容が全然入ってこないかも知れない。それでも、めくって最後まで行って欲しい。
一応読み終わった後、一体どんなストーリーでどんな感じのことがあったかを思い出して欲しい。そして、もう一度その本を開いて、今度は普通に読む。どうだろう、どれくらい理解していただろうか?
さて。みなさん、速読とは、自分にとって易しい本で行うものであって、難解な本で行うものでは無い、ということを忘れないで欲しい。
漫画や絵本ならばペラペラとめくるだけでストーリーがわかるかもしれないが、難解な経済学の本であったり、学び始めたばかりの言語の本であったりすれば、速読以前に正確に理解する(精読)ので精一杯になってしまうのである。
ちなみに私は漫画一冊20分で読むということを、小学生の時に塾帰りに行っていた。塾の帰りに閉店間際の本屋に寄ると20分程度しか猶予がなかったのである。だから毎日一冊は何が何でも読んで帰ろうと決めていた。それくらい漫画が読みたかったのである。
(勉強しろよと思うかも知れないが、私は家に帰ると鞄を開かない子供だった。全て外で勉強して、家では勉強しなかった)
速読を身に付けるためにやったことではなく、漫画を一冊でも多く読むために身に付けたので、動機としては下らないと思う方もいらっしゃることだろう。しかし、私はここで速読を身に付けたことにより、中学以降の人生で「読むスピード」に関しては困ったことは一度も無い。
勿論、難解な本や役に立ちそうな本で速読トレーニングしているほうがカッコイイのは事実だが、カッコよくても中身が頭に入ってこなくて三日坊主になってしまっては終わりだ。元も子もない。
というわけで、速読トレーニングには漫画あるいは易しい本を使うことをおすすめする。