志望校の決め方と「チャレンジ校」について

受験生はそろそろ学校を決めた方がいいとおもう。もちろん、中学受験と大学受験では大きく違うので軽くヒントだけ述べていきたいと思います。

なぜ「ある程度の」志望校決定を夏休み前にしておいたほうがいいのか?

夏休みにがんばるかどうかは合否に直結します。どんなに「やらせても」伸びません。本人がやる気を出すのが一番はやいのです。
そこで、本人が志望校にいきたいと思えば勉強するし、受験したくないと思えば勉強しないし…というところに注目しましょう。

子供にもある、学校選びで「ゆずれないもの」

とある女の子は、自分で学校を決めてからやたらとやる気を出しました。
たくさん学校も見に行ったし、制服でも気に入ったものを選んでいました。
子供であっても、譲れないものがあります。その子の場合は、かわいい制服と活発な校風でした。
子供のためといいつつ親の願望をおしつけるのではなく、子供が自分で好みの学校を探すというのも手なのです。

まあ、志望校にいきたい!以外にもがんばる理由がある場合もあります。
私の話ですが、私は親の決めた第一志望校には行きたくありませんでした(理由はすぐ説明します)。
ですが、地元の小学校中学校はかなり荒れていまして、こいつらと一緒に中学校生活までも送りたくないと思っていたのです。
ですから、がんばらないと落っこちてあいつらと同じ学校になるかもしれない!と思い、がんばりました(苦笑)
上でいう、ゆずれないものは、私の場合は、面倒見がよく活発な校風と、制服がブレザーか私服の学校、そしてなによりも宗教色の強くない学校であること、でした。
ミサがある学校は拒絶反応を示してしまっていたので、それだけは親に絶対にイヤといっていたのですが、
第一志望はミサをする講堂がある学校にされたんですよね。しかも制服はセーラーです。そして放任主義です。なにひとつ合うところがない…!
学園祭も見に行きましたが、改めて無理だとおもいました。絶対にイヤでした。教養としては嫌いではありませんが、強制されるのはいやでした。
当然いくつもりはゼロ。本番落ちるつもりでいって、計画通りに落ちました。
親としては、家から近いし、すでに友達の優秀なお姉ちゃんもいってるし、進学実績も優秀だし是非ともいかせたかったようですよ。
信教の自由なんて考えすぎで、その時間がいやなら我慢すればいいと思っていたようです。
それで、受験の後、親は一週間ほど、その程度のことで計画的に落ちようとするなんて、と口をきいてくれませんでしたが、私は反省しませんでした。
中学校に入った後もしばらくねちねち言われましたが、絶対に反省しませんでした^^;
全国の親御さん、お子さんのゆずれないものには気をつけてあげてくださいね。

逆に、友人の場合、受験したくなかったそうです。小学校がとてもいい環境で、友達も多かった。
だから中学受験にはやる気が起きなかった。だが受かってしまって、ビリのほうでやる気もなく通っていたとのこと。

ある程度の決定とはどの程度なのか?

ぼんやり、偏差値ラインで2校くらいです。

例えば、偏差値50ラインの香蘭か品川女子を受けたいなと思っておけば十分です。
秋の段階で、過去問解いたり学校を見に行ったりして、気に入った方を第一志望にすればよいのです。
第二志望以下については、もう塾の側に定番のコースがあります。
上の例なら、1日目に品川女子、1日目午後に玉聖、2日目と4日目に品川女子、3日目に八雲、など。
定番のコースの中であとで子供の性格と合う学校、進路が希望する傾向にある学校を塾と相談すればよいのです。

※大学受験生の場合

大学受験生の場合、文系はまず適当に学校を決めましょう。学部は後でいいです。
例えば立教の社会系を受けると決めます。それだけで結構です。
あとは英・国・社をその第一志望の偏差値まであげていけば良い。
過去問を解く段階で各学校・各学部に合わせて対策すれば大丈夫です。

理系の場合、まずは学部系統を決めましょう。ここが文系とは真逆です。
薬学部なら薬学部、医学部なら医学部。農学部なら農学部。理工系は一つでOKです。
なぜなら、学部によってやらなければならない教科が異なるからです。

生物が得意だとしても、私立の薬学部は化学を求めてきますから、後で化学が必要だと知ってもどうしようもなりません。
理工系は普通化学と物理が必要になるので、やはり、どの学部系統にするかが理系は最優先で決めなければならないと思います。
というか、3年生の今の時期に系統が決まってないとまずいです。
2年生の時点で絞ってもらい、3年になるときには系統が決まっているのが一番良いです。

それで、理系の場合は、学部系統さえ決められれば、例えば農学部なら、私大トップは明治ですから、明治→農大→日大のようにランクを5ずつずらして設定すれば割と勉強もしやすい。薬学部なら、慶応→星薬→(寮生活や郊外キャンパスを考慮して)昭和、昭和薬科、北里などの中から選ぶ。やはり学部系統が一番大切なのです。

志望校の決め方

まず、小6の子供の成績をみて、全教科平均偏差値+10以上の学校は、本人がやる気を出してかなりがんばらないと無理だと思っておきましょう。
ただし、元の平均が30台の場合は除きます。30台から10あげるのはすごく簡単なので、30台だけは例外です。
しかし、50こえてくると、2でさえ、5でさえ、壁があります。半年で追い込むとしても、+5が限界かなと思います。5も厳しいかな…

とある男の子は、自ら「明治に確実に受かるために第一志望を早稲田にしておくことにしたんだ」と断言していました。
こいつ、やるな…!とおもっていましたが、そんなことをいっていたら早稲田に本当に受かってしまいました。すごいやつでした。
彼の場合は本人にやる気があって受験方法も自分で練っていましたから、いいんですが、これが他の子になるとよくないです。
しかも、最後の最後まで第一志望を高いままにしておくと、第一志望に合格しなかったという結果が残るので、後味もよろしくありません。
本人も、塾側もだれも嬉しくない結果になります。

チャレンジ校のつくりかた

そこで、第一志望校は自分の偏差値+5以内の学校にしておき、「チャレンジ校」をつくりましょう。
チャレンジ校は第三希望くらいにつっこんでおき、第一希望と第二希望に合格したら三日目くらいに受ける、という設定がよろしいとおもいます。

とある女の子は、神奈川学園が第一志望校で、チャレンジ校を東京女学館にしていました。
本当は女学館が第一志望になっていたのですが、メンタルが弱い子だったので、神奈川学園にちゃんと受かったら、調子が良かったら女学館もうけてみようか?という相談をして、そのようになったそうです。
なんと実際は快進撃で、女学館以外はすべて合格し、一日目でサクッと合格した神奈川学園へいったとか。
ちゃんと第一志望にも受かったし、しかもチャレンジもできたということで、良い受験ができたのではないでしょうか。

是非、チャレンジ校という概念を取り入れてみてください。
そしてそのまえに、お子さんにゆずれない学校選びの条件を聞いてみてくださいね。