タイトルの通りだが。最近2例ほど見たので参考までに若干ぼかしつつ紹介しよう。改善策も同時に紹介する。
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例1
小学生のAとAの母。Aは国語が嫌いで、国語だけ極端に成績が悪い。A母はなんとしてもAに国語をやらせたいと思っている。Aは国語の文章を見るだけで嫌がるようになってしまった。
1.AとA母の両方から事情を聞く。
A→どうして国語が嫌いなのか、どれくらい嫌いなのか、どうしたら好きになってくれるのか等
A母→家庭でどういう指導をしているのか、Aは読書は好きか等
2.Aが教えてくれたことをA母に伝えてみると、A母は知らないことが多い
A=やり方がわからないから国語が嫌い、解き方が分かれば好きになるとのこと。
A母=上記Aの話は一切知らない。
3.Aが教えてくれたことを元に、Aが知りたがっている国語の解き方を教えてみた
すると、Aは解けるから・できるからという理由で家でも国語をやるようになった。
例1のまとめ
・子供には「何で出来ないの!」ではなく「どうしたら好きになってくれる?」「できるようになったら楽しい?」と聞いてみよう。
・小学生であっても、楽しければ自ら進んで学習する心はある。嫌々やらせる前に、楽しく学べるように&子供が「できる!」を味わえるように工夫してみる。
例2
中学生の子供BとBの母。B母によると、昔は比較的真面目に勉強していたのに、最近Bはダラダラと過ごしており、提出物が遅れるのは勿論、成績も下降している。帰宅が遅かったり寝る前ギリギリまでその日のノルマが終わっていなかったりするので、Bは母から不真面目でやる気が無いと思われている。
1.B本人に上記疑いの真偽を問う。
B→元々自分はその日のノルマは計画的に片付ける方だったのだが、その日のノルマを終えて遊んでいた所、母が「早く終わったのなら次の日のもやりなさい」と言い出した。早く終わっても遊べずに次の日のものをやらされるなら、ギリギリまで終わらせない方が良いと思ったとのこと。
2.その話をB母に伝え、「やることをやっていれば遊んでも良い」と許可を出すよう促してみる。
B母→Bがそういう理由から上記態度を取っていたとは知らなかった。あれもこれもと言い過ぎただろうか、とのこと。お母様には「飴と鞭」でいきましょうと伝える。同意を頂く。
3.本人に、母と先生で「Bはやることをやっていれば遊んでも良い」と合意したことを伝えてみた。
結果としてBと母の関係も良くなり、Bは提出物も前より計画的に行うようになった。
母もBの提出物状況はよく理解しているようで、何がまだ提出できていないのかは把握していても、提出が間に合えば良しとし、日々の細かい所までは指摘しないようになった。
例2のまとめ
・子供は(実は)親が一回だけしかやっていないことでも根に持っていることが多く、真面目な子ほど一度「ムダ」や「絶望」を味わうと諦める傾向がある。
・子供の態度のせいにするのではなく、その態度をとるようになったきっかけや理由を聞いてみると良い。素直に話してくれない場合は、「素直に言っても怒らないから教えて」とお願いしてみましょう。
・子供との関係は飴と鞭が重要。鞭ばかりでは子供も絶望するので、たかが子供であっても、相手が約束を守れたらこちらも約束を守りましょう。