知人の息子さんが中学三年生で、受験をするのだが、夏になってもやる気が見えないと相談を受けました。ちょっと前の夏の話です。その際にしたアドバイスのことはすっかり忘れていたのですが(笑)、この間無事に合格したとお話を聞くことが出来たのでこちらでもメモしておこうと思います。
結論:ここ良いなと思った学校を見に行こう!
その時あまり時間もなかったので、私は知人に「何か一つだけ申し上げるなら、息子さんを志望校に連れて行ってください。実際に本人の目で見させてあげてください。そうしたら何か変わるかもしれません」と伝えました。
どうやら、気になる学校は決まっていた様子。ならば、ぼんやりと○○に行けたらいいなではなくて、実際にその学校を見に行くことで実感してもらうのが良いと思います。
結果として、息子さんはお父様と学校見学に行ってからやる気を出し、希望の学校に入学することが出来ました。
子供にとっての受験は例えるなら貯金のようなもの
みなさん。貯金が天引きではなく、毎日自分がちょっとずつ貯金箱に入れるものだとしましょう。とてもめんどくさいですよね。その貯金を、やる気を出して、毎日いくら入れたか記録しちゃったりして、楽しくて貯金箱を持ち上げて重さを確認してみたりするのは、どういうときでしょうか?
そうです、お金をためて買いたいものが具体的にわかっているときです。
何万円ためてあれを買おうとか、何万円ためて海外旅行いこうとか、そういうのがわかっていれば具体性があります。子供にとっての受験もそうです。これくらい勉強して、この問題を解けるようにして、あの学校に入るんだ!という意識が大切なのです。
志望校の決め方
こちらの記事に詳しく書きましたが、子供にも譲れないものがあります。子供にもある、学校選びで「ゆずれないもの」。そこを明らかにしておくと良いでしょう。
我が子がどんな学校を好むのか、主観で決めつけず本人に聞いてみる
中学受験案内などの冊子を与えて、まず積極的に目を通すか確認しましょう。
積極的に見る子であれば、どんな学校が気に入ったか聞いてみましょう。
そのとき、学校を特定してしまうのではなく、どんな雰囲気の学校を気に入ったのか、のほうをメモしておいてください。
例えば、志望校をまだ決めていないとある女の子の場合、
- 制服が可愛い学校がいい(セーラー・ブレザー問わず)
- 元気な学校がいい
- 本当はモデルになる夢をあきらめていないのでそういう活動も許してくれる学校だとなおいい
- 部活動がさかんな学校がいい
などなど色々条件がありました。しかし、親はこれらの条件を先生の口から聞いた時、「えっ、そこにこだわるの?!どうでもいいじゃないそんなとこ」と驚いていました。
最初に挙げたやる気が出なかった男の子は、芸能人が多く通っている学校に憧れがあったそうです。そこかよ!?ですよね。
親にはわからない子供のこだわり。わかったつもりにならず、調べてみませんか。