漢字の効率的な覚え方(子供向け)

この間、白地図の練習で地名の漢字が覚えられない男の子に出会った。結果から言うと彼は文教付属中に合格したそうなのだが、彼は本当に先生たちの間でもやる気のない問題児で結構心配されていた。しかも、国語及び社会で問題視されていたのが、漢字ミスの多さであった。

本当にそれは「漢字ミス」なのか?

漢字ミスについては前も記事を書いたことがある(記事:「漢字ミスを減らす方法」)。あっちは本当にミスの人について書いたけれども、今回は覚える段階から正しく覚えられていないパターンを紹介していく。

社会担当者から「漢字ミスが多い子です」と説明を受け、彼の暗記する様子を観察させてもらった。暗記する様子に特段問題はなさそうだった。ところが、テストしてみると例えば以下のような間違いをする。

  • 嬬恋の「嬬」の右側がよくわかっていない
  • 越後山脈の「越」の同じく右側がよくわかっていない

それで、あいまいなイメージで書いていたので、もう一度書かせてみると、やはり曖昧である。
つまり、どういう書き順でこういうものとして覚えているのではなく、「この辺に棒があったきがする」といった…絵のように覚えていたのである。

彼は漢字ミスをしていたのではなく、漢字の覚え方を知らなかったのである。

効率的な漢字の覚え方

これからする話について、大人の皆さまは「なーんだ当たり前のことじゃないか」と感じるかもしれない。
この話をしたところ、中学生高校生からも「当たり前じゃない?」「自然とできるようになるものじゃない?」と言われたが、それが自然とできるようにならなかったから彼は苦労したのだ…。
漢字ができない子供を持つ親御さんはぜひ試していただきたい。

では、本題に入ります。

(1)嬬恋の「嬬」

例えば先程の「嬬恋」の「嬬」は、女へん+需で構成されている。
女へんは良いとして、右側をどう覚えればよいのだろうか?
まず、雨かんむりに、何かが下にあると覚える。そこまでは誰でもできる。
ではその下の部分をどう説明する…?

下の部分は而(ジ)という漢字で、日本では漢文の置き字として出てくることで知られている。
しかし、而を知らない子供にどう而を教えるか?

例えば、「面」ならば知っている。面の中と下の横棒を抜いてごらん、と教えてみる。
厳格には違うかもしれないが、イメージとしては十分だ。
絵として見て無理に覚えるよりも、面の横棒のないやつ!と覚えた方がはるかに忘れにくい。

(2)越後山脈の「越」

これも、走の部分はカンタンだが、右側はどうだろうか?
先程と同じように「知っている似た漢字」を想像して、関連付けて覚えるのが良い。

例えば、「成人」の「成」の中がないやつ!とか。

これで彼はマスターしてくれました。よかったよかった。

漢字は意味のあるモノの集まりである。

漢字が苦手な子ほど、絵としてイヤイヤ暗記しているけれども、漢字はアルファベットと違って意味があるモノです。だから、似ている漢字から関連付けて覚えることはとても大切なのです。
大人は当たり前のように知っていてやっている人がほとんどだけど、子供にあえて教える人はいない。
だから知らない子供もいるし、そんなの知ってて当然って流してしまうのはかわいそう…かもしれない。

こういうものだから覚えなさい、ではなくて、工夫してアレと似ているコレと似ている、合体したらこうなった!って覚える方が頭に入りますし、ずっと忘れません。
親が工夫してあげるのではなくて、子供に工夫を自ら考えさせてみましょう。