驚きました。中1の3月の期末テスト(科目名「数学2」)がなんと、高校数学の数学Aの範囲から出題されていたのです。品川女子学院いつからそんな無茶するようになったんだ…。以下、ちょっとレポート。
品川女子学院といえば…
品川駅からも徒歩で可能な、北品川の目の前にある女子校です。
大田区・品川区・港区エリアでは人気の高い可愛い制服の学校であります。
偏差値は50と言われていますが、同レベル帯のライバル校・香蘭と比べると4教科がきちんとできないと合格は難しいです。国語は記述問題が出題され、算数は裏面の4~6問が記述式の大問となっています。
今年の中1(2015年4月入学の生徒)の使っている教科書は…
英語:ニュートレジャー(Z会)、アクティブフォニックス
うわー、きてしまったかー!ニュートレジャー大好きだなみんな!?
※実践女子も跡見女子もみんなニュートレジャー…。
この教科書もえげつなく、中1にして現在完了を学ぶ可能性があります。
しかもZ会の学校教材のため一般では入手できません。対応する塾側もつらい。
大体、テキスト+文法問題集+ワークがセットのはずです。実践の子がげっそりしながらやってました。ハイレベル。
アクティブフォニックスは市販のようです。後輩が自費購入してました。アマゾンで発見。最近ほかの学校でも導入チラホラされている模様。
数学:システム数学
啓林館のシステム数学なのかな、と思います。
しかし、冒頭にも書いたように範囲がぶっ飛びすぎているような…おそろしい…
【本題】中1の3学期末数学2のテストが高校数学な件について
数学1と2でテストが別にあったようです。1のほうは、方程式や関数など、中学生レベルでした。
2のほうがあけてみてびっくり…
数学Aの外分点・内分点からはじまり、中点連結定理を用いた角度の計算、角の二等分線の性質を用いた角度の計算、チェバ・メネラウスの定理を用いた辺の計算、そして各種証明問題でした。
これは高校1年生の後半で習うことが多いのが一般的です。公立であればまず中学校では扱うはずがない内容でしょう。正確に言えば、扱う余裕がないといったほうが正しいか。
生徒さんはさすがに苦労していましたが、例題が理解できないわけではなかったので(ここがスゴイ…)、角の二等分線の性質を一緒に学びなおした上で問題をいくつか練習し、テストの問題を解くという方法で復習をしました。
教材は、塾教材として購入できる高校リード問題集数学Aを使用し、宿題は黄色チャートの1+Aから出しました。
というわけで、これだけハイレベルな授業を行うのだから、入試が毎年あんな感じなのも納得がいきました。
同レベル帯では品川女子は理系に強いイメージがあります。算数の裏面が記述式であることからしても、丸暗記タイプではなく、理解して自ら考える力のある子を求めているのでしょうね。