以前、点数を取るために行う最もシンプルな方法という記事を書いたことがあります。実は、これって知らない人が多くて、小テストで点数をとれないので自信がつかず、もちろん大きなテストでもとれないという連鎖になってしまうのです。なので、数年ぶりに取り上げてみようと思いました。
小テストのための暗記練習のポイント
小テスト訓練法で書いたとおり、練習するときのポイントは下記の通り。
- 「短時間でまるっと覚える」を基本にする。
- 残念な点数のままでは絶対に練習を終わらせないこと。
- 必ずできるようになってから(8割などラインを決めておく)練習を終えること。
重要なのは、できるようになってから練習を終えるということです。
人間、3回以上やってくると、どんどん見慣れたものが増えるので、流石にわかるようになってきます。
日能研の方は白地図をコピーして5回やったところを想像してください。
1回目、わからなくて地図で調べて埋める。
↓
2回目の前にじっと5分見つめて覚えられるだけ覚える。
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できなかったところを赤で書く
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また見つめる
↓
満点になるまでくりかえす
みたいなことをやっていくと、最後は間違えるものがいつもおなじになってきます。
で、最後はそこを気合で覚えて全問正解して爽やかに終了です。
ここまでやらないと、暗記というものは身につきません。半分くらいで満足すると、翌朝ほとんど忘れています。ちゃんと気合で一定ラインまで覚えてから寝るようにしましょう。
5分で覚えられるだけ覚える
先程、じっと5分見つめて覚えられるだけ覚えると書きましたが、じっと見つめるにもコツがあります。いくつか良い技をご紹介します。
文字を心の中で唱える
目で見るだけではなく、許されるなら声に出しましょう。ダメでも絶対に心の中で唱えます。目だけで見て覚えられるわけがありません(たまにそういうひともいるけど)。
「左下が与那国島、左下が与那国島、左下が与那国島!」
あまり良くないですが小テストを乗り切るためならこういうのもアリです。
写真のように記憶する
暗記法で有名な方法でもありますが、その紙やノートなどを写真のように記憶する方法です。
まず、覚えたい範囲を視界に収めます。日能研のテキストならぶっちゃけ情報量が多すぎるので1~2ページで限界でしょう。見開きも可能です。見開きからはじめてもいいでしょう。
そして、見開きの中でイラストや写真がある場所を見て、カメラのシャッターを押すようにまばたきをしてください。
目をつぶったときに残像が見えませんか?見えなければなんども見つめてまばたきをしましょう。
徐々に目を閉じている時間を長くしていき、目をつぶって写真のようにその頁を想像してどこになんの写真やイラストがあったかがわかるようになればOKです。
さっきの左下が与那国島、の技と相性がとても良いです。併用してくださいね。
とにかく手を動かす(漢字)
漢字が覚えられない場合はとにかく手を動かし、手に覚えさせます。
順番を覚える(漢字)
例えば、「例」という漢字を直接手で書いたら何画もかかってしまいますが、
分解して「例えばは、イ+タみたいなやつ+リだ!」と覚えれば簡単です。
レシピを覚えておけば再現できるというやつです。
さいごに
短時間で行うのが重要なのですが、量は少なくとはいっていません。5分で5コではなく、5分で30コ覚えるを5回です。触れる回数を増やして慣れるのが重要なのです。
あと、前の記事にも書きましたが、
何も考えずに機械的に書き写さないこと。機械的に書き写すと、そこを覚えられなくなる。何らかの感情(へぇ〜などの感動)や周りの文章と一緒にすること。作業化すると逆に覚えられなくなるから注意。
これです。作業化して機械的に黙々と赤ペンで写す子がいますが、それだと覚えられないです。自分で覚えようと思って写さないと覚えられません。
よく親御さんが「間違えたところは全部ノートに写すこと」と叩き込んでいるせいで、とにかく無心で写す子供がいますし、答えしか写さない子もいます。本質はそこではないのです。
例外として、赤で書き込んで後から赤シートで勉強するという場合は黙々と写してもOKです。まあ写すときから少し工夫するほうが頭には入るのですが、中高生はそうも言ってられないですからね~。
まずは小テストで良い点を取って、よっしゃやればできるぞ!を味わってみてください。