計算スペースと筆算について絶対に覚えておくべきこと

昨日の算数の記事でも触れたとおり、今回は計算スペースについての話です。「計算スペースを作る」とは、日能研ノートの1頁分の右側4マスくらいに縦の線を引いて計算スペースを作ることを言います。でもこれってどうなの本当のところ。実用的なの?

私個人の直感では

計算スペースなんていらないです。

余ったスペースに堂々と大きく書けば良いのです。

幅の狭い計算スペースは、むしろ計算ミスを誘発します。

以下理由です。

なんで先生は計算スペースを作るようすすめてくるの?

塾に入ると、計算スペースをとるようにすすめてきます。なぜかというと、

  • 世の中、途中式をかかない子が多い。
  • 計算を消してしまう子が多い。

ということが挙げられます。

なぜ間違えたのか原因をわかりやすくするためにも計算した様子を残しておきましょうねという意味で作らされるのです。

計算スペースと筆算について一番大切で絶対に覚えておくべきこと

つまり、計算スペースをあの右側の狭い場所に作る必要があるのは、

途中式や計算を残さない子に残す習慣をつけさせるための苦肉の策であって、

きちんと計算したい子に対して「幅4マスにおさめろ」と指導しているわけではないのです。

もう一度、念を押させてください。とても重要なことです。

あのスペースに筆算を合わせることが目的ではないのです。

真面目な女の子が陥りがちな計算スペースの罠

夏期講習などでノートを覗いてみると、真面目な女の子(A2とか)が、幅4マスの計算スペースに一生懸命小さな文字で筆算を詰め込んでいることがあります。

スペースに筆算を合わせてしまっている例ですね…。

結局どうなると思いますか?

…結局、文字を小さく書きすぎて見間違えたり、割り算の幅がたりなくて計算できなくなったりするのです。

4ケタ÷4ケタの割り算が幅4マスの中に入る訳がないです。

円の面積の筆算ですらはみ出します。

これ別の記事で昔に作ったサンプルですけど、堂々と大きく書くとどうやったってはみ出すでしょう?

だから、筆算を残す習慣が身についたら、無理にあの幅4マスに合わせる必要などないのです。

かえって計算ミスを生みますし、文字を小さく書いて見間違える悪習慣がついてしまいます。

筆算の理想的な残し方

こちらの記事で「筆算を消さないで残しておくこと!」という話を書いています。

そこでは、途中式を右に書き続けていくのではなく、

計算式は上から下にどんどん改行して書いて、余った右のスペースに筆算を書く

という方法を紹介しました。

ちゃんと上から下にイコールで繋いでいけば、右側は余るのです。

余った右側に堂々と筆算を大きく書けばよいのです。

上の例では、計算スペースのほうは53.5までしか商がかけていませんが、
余った部分で書いた方はちゃんと53.57まで書けています。

詳しくは元の記事でどうぞ

ノートについて

日能研生は日能研ノートを使いましょう。まじでだるいかもしれませんが日能研ノートをおすすめします。

日能研生でない方は好きなノートを使うのが良いと思いますが、まずリングノートはやめたほうが良いです。
リヒトラブのツイストリングノートの場合はちゃんと邪魔にならずに使えますが、基本的にリングは筆記の邪魔です。。

そして、東大生やマッキンゼーで方眼ノートが流行っているからと言って、無理に方眼ノートを与える必要もありません。

私は普通にコクヨの5冊入りが良いと思います。

しかし、ずっと同じ柄だと飽きるので、女の子ならこういう毎回表紙が違う柄のコクヨのノートがおすすめです!!

実は私もしばらくこのシリーズを買い続けて(笑)余ったのでこないだ中学生にあげました。

そうしたら、「これ全部表紙の柄が違うんだね!いいかも!」と喜んでいました。

ちなみに普通使ってる人が多いのはこっちのシンプルな色だけ違うほうです。

まあ、高名な男性のノマドワーカーさんたちはモレスキンのように同じ見た目でシンプルで棚に並べたときにずらっと絵になる方が良いとおっしゃるかもしれませんが、子供たちにとってはノートはケチケチするものではなくて使い倒すものです。

ただ、大切なのは、必ず表紙にはマッキーで大きく

  • 何のノートなのか 例:算数
  • 何番目のノートなのか 例:No.6
  • いつ始めたノートなのか 例:2017.08.23~

を書いてから使い始めてください。

いつ終わったのかは終わったときに覚えていたら書けば良いです。

もし忘れても、次の7番目のノートにいつ使い始めたか書いてあるわけですから、後から終わりの日付を書き足しても全然だいじょうぶです。

こうすることで、いつの時期に自分がどんなことをやらかしたのかを振り返ることが可能になります。

日能研ノートであっても、是非、何番目なのか、いつ使い始めたのかを書くようにしてみてください。

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余談:良き勉強は良き紙へのこだわりから

小学生のときはルーズリーフは使わないほうがいいです。

無くします。かなりの確率で無くします。

でも大人になるとルーズリーフって便利ですよね。一応上の例で使っているルーズリーフを紹介します。
あのルーズリーフのバインダーは、後ろにまわすとリングが邪魔にならずとても使いやすいのです。
私は大学院のノートに愛用していました。

これです。リヒトラブのツイストリングノート。

ちなみに今は持ち歩く必要が無いので普通のルーズリーフを使っていますが、
やはり書き心地にこだわりたいのと、罫線がシャーペンの色と一緒じゃないほうがいいのでこういうものをつかっています。

ルーズリーフは…100均は是非ともやめてください。

やはり良い紙で書くといい気分で勉強できます。コクヨもいいですが、コクヨよりもマルマンのほうが紙質が良いです(その分高いですけど)。

以上余談でした。

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Sym
ベテラン塾講師です。
中学受験・大学受験・大学院受験は自分が一般入試で経験。

なぜ先生をしているかというと、その人個人に合った方法を探して「できた!」と喜ぶ姿を見るのが好きだからです。

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