授業中座っていられない子&塾にお断りされる子の話

子供は勉強を「しなければいけない」年齢ですが、それでもやる気の無い子供はいます。

この無気力感の正体を探ってみたいなとおもって記事を書きました。

子供はなぜ勉強したくないのか。

なぜと一概に言っても、レベルが何段階かあると思います。

  1. もう授業中座っていることすらイヤというレベル(中高生以上ならば「寝る」にかわる)
  2. 特に好きな科目もなく勉強自体が嫌いというレベル
  3. 興味のある授業なら聞くというレベル
  4. 苦手な教科はあるが仕方なくやるレベル
  5. テストがなければやるというレベル

今回はこの1番についてお話しようと思います。

1 もう授業中座っていることすらイヤというレベル

これは何よりも一番問題です。

なぜなら、「自分だけでなく他人の学習にまでマイナスの影響を及ぼす」からです。

  • 授業中立ち歩く
  • やたら隣の子や先生に話しかける
  • 授業を妨害する(大きな独り言を言う、なども含む)

こういう子に関しては、学習態度だけでなく生活態度に問題がある場合が多いです。

ようするに、家のしつけがなっていないから…です。

あまり申し上げたくないですがね…塾の側としては…

しかし、こういう子がいるせいで、他の家から苦情がくることもあり、塾としては言わざるをえません。

他の子への妨害・悪影響

例えば、受験を控えた学年で真剣に勉強したい子がいるエリアを、勉強したくない子が騒いで走り抜けると、家に帰ってからこういう会話があります。

子「最近塾で騒いでる子がいて集中できない。本当にやめてほしい」

親「先生に言ってみる」

そして塾にお電話で問い合わせがあり、こちらが謝ることになります。

塾の側ももちろんその場で生徒を注意するようにしていますが、叱られ慣れていると全然効きません。

しかし、…これは私の友人で教室長の方の言っていたことですが、

「騒いでいる生徒を叱っても効き目がないからとあきらめてはいけない、それは他の生徒に失礼になる」です。

イライラしている生徒も、先生がいつも叱っているのを見れば、先生は一応教室の平穏を守ってくれる側の人なのだと、理解します。

もしこれが全然叱らなければ、先生もアイツが騒ぐのを容認していて、自分の敵だ、と思われてしまうのです。

小1プロブレムとその後

小1プロブレムという言葉をご存じでしょうか?

幼稚園あがりと保育園あがりが合流する小1では、じっと座って先生の話を聞くことが出来ない子への対処が問題となる。学校の先生も大変である、という話です。

教育に熱心なお母様方からすれば、そんな子がいるなんて!と思う方も多いでしょう。

しかし、現実は現実なのです。

共働きの家庭が増え、就学前教育が十分に行き届いていない現状も指摘されています。

実のところ、学童の代わりに個別指導塾に預けるケースも増えています。

この場合、個別指導塾は、たった週1~2程度なのに、ご家庭の代わりに子供を教育する役割まで期待されている節があります。

しかも、子供が家で勉強しなかったりすると、家で勉強するような指導を塾がし足りないのではないか!と苦情をいただく…

なんという理不尽…そこまでいうなら三倍くらいお金を払って欲しいものです(苦笑)

この授業中座っていられないレベルの子は、大体教育されれば直っていきますが、小5や小6になっても問題児として登場することがあります。

彼らの根底には授業がイヤとか勉強がイヤとか、そういうものを超えた「構ってほしさ」が存在しているように私には感じられます。

悪いことをして注目されたいという子がよくいるが、それと同じです。

行き場のない不満を小学校で発散しているだけにすぎない。

根本的には、小学校と子供、子供と子供の問題では無く、親と子、家庭と子の問題であることが多いのです。

塾でお断りされる生徒の例

塾に送り込んでも、集団塾で他の子供の迷惑になるのでやめてほしいとお断りされるケースもあります。

他の塾を3~4も転々としてやってきた子がいましたが、女の先生には常にセクハラ発言をかまして、先生の側からNGを出される始末。

男の先生の時はまず勉強さえしない。

セクハラに耐えられる女性の先生だけが指導できるわけです。まじで意味がわかりません。

一度私も授業を担当したことがありますけど、何かにつけて必ず下ネタにつなげようとしてきました。

男の子は下ネタが好きなものですが、3回に1回くらいは下ネタの単語を入れてくるのでとってもイライラします。

ストレスが凄すぎて私もNGを出しました(だってその子は1対1ではないし、他の子を見たときと給料は一緒ですからね?)。

私もイライラしますが、1対2で一緒にやっている隣の生徒も、私にまったく質問できない状況が生まれるか、

私が教えているのにその男子が横からイタズラしてきて絡んでくるのでストレスがたまり、親に訴えます。

結局、教室長が「1対1の授業料を払って他の子から隔離する」「先生たちからもお手上げと言われているので、みられる先生がいなくなったら辞めてもらう」という条件で通塾していました。

しばらくして耐えていた女性の先生が辞めたので、「うちにはお子さんをみられる先生がいません」と退塾していただいたそう…。

問題行動を起こす子をどうすればいい?

そういう場合、「どうしてこの子は私の言うことを聞かないのか」と考えるのでは無く、「どうしてこの子はそういう態度をとってしまうのだろう」と考えるのが良いと思います。

子供は親の道具でもペットでも、そして親の肉体の一部でもない。

一つの独立した生物であるから、まずはその子自身の、善し悪しはさておき、理由を探ることが大切なのです。

 

言うことをきかせようとするのではなく、その子は何を求めていて、何が不満なのかを、

親がこうだと思うと決めつけるのではなく、

本人と話し合ったり観察したりして、理解を深めてください。

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ABOUT US

Sym
ベテラン塾講師です。
中学受験・大学受験・大学院受験は自分が一般入試で経験。

なぜ先生をしているかというと、その人個人に合った方法を探して「できた!」と喜ぶ姿を見るのが好きだからです。

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