こんな記事書いてもいいのかなと内心思いながら、少しでも親御さんお子さんのためと思い、書くことにしました。
個別指導塾の夏期講習について
普段と違い、朝からやっていることが多いです。時間割に気をつけましょう。
アルバイト大学生講師への期待は低めに
そして、個別指導塾の講師はほとんどがアルバイトの大学生ですので、8月上旬までは大学生自身がテストに追われて良い対応ができないこともあります。
彼らは集団塾の講師と異なり、だいたい1000~1300円/時ほどの安時給で雇われていますから、プロの職業講師と同じ観念を求めてはいけません。
なお、子供が一人でも二人でも同じお金をもらっていることが多いですから、すごく面倒見てもらおうと思っては期待外れになることが多いです。
どうしてもその先生を独り占めしたいなら、1対1コースを申し込んでください。某トーマスなどでは元々1対1しかないところもあります。(全然隠す気が無いけど)
時々、生徒かわいさに自分のテストを犠牲にしながらも生徒の指導に身を捧げる大学生がいますが、そういう熱意のある人は稀です。
※実は、そういう人ほど実は留年もしないし、文句を言いながらも成績は優秀で、就職先も有名企業ということが多いです。自分のテスト前に生徒をみていてもテストを乗り切れる要領の良さがあるということなのでしょう。
(社会人枠を用意している某トーマスさんでは、社会人枠といいつつスーツを着せた大学生にやらせていたケースもあるので、社会人コースだからといって完全に信用してはいけません。そういうところほど、先生に経歴を話してはいけないと社員から指導がされています)
レベルの高い個別塾講師とは?
レベルが高いといっても2種類あります。
・面倒見がよい
・学力が高い
面倒見の良さは、あたってみないとわかりません。
親身になって進路相談にも乗ってくれるような先生なら面倒見はいいでしょう。
問題の質問対応しかしない先生はその場しのぎになってしまうので、面倒見がよいとは言い切れません。
学力について、新大学生は基本的にあまり信用できません。まあ、あたったときに新大学生かどうかなどはわからないんですがね。
しかし、高校が難関高校だったり、一般入試で難関大学に入っている場合は学力に不安はありません。
ただ、塾によっては生徒が先生は大学生~?などと聞いてもこたえないように指導している場合がありますので、調査はほどほどに。
大学院生は面倒見についてはピンキリです。
本当に学問が好きな院生であれば、学校の先生以上の話をしてくれることもありますが、
就職回避組、就職できなかった組も院生にはいますので、院生だからといって一概にいいとはいえません。
ただ、院生の場合は、学力は大学生よりは信用できるでしょう。特に英語や国語、数学では大学生と比べて指導力に大きく差が出ます。
しかし、院生は塾講師よりも割のいい仕事が大学から与えられているため、院生になっても塾講師をしているひとはそこまでいません。
院生で塾講師をしている場合、大学生のときから続けているパターンと、その塾が大学や家から近いからというパターンがあります。
夏休み中だからこそあり得るコマの浪費とは?
担当の先生が決まっていても、夏休み中は違う先生にあたることがある、と説明がある塾もあるでしょう。
そりゃあそうです、大学生講師なので旅行にいったり留学にいったりします。アルバイトで週20時間以内のことが多く、月給やパートと違って有給もありません。
普段と違う先生にとどまらず、この夏休みの時期になると新人講師が多数デビューしてきますから、新人にあたる可能性も高いです。
そうすると特に人見知りの子やおとなしい子は犠牲になりやすい。要注意です。
では、そんな中でも自分のお気に入りの先生に確実に当ててもらう方法はあるのでしょうか?
・・・あります。あるのです。確実とまではいきませんが、8割くらいならいけると思います。
その、(塾的にはされたくないめんどくさがられる)必勝テクニックをご紹介しましょう。
講習中でも代行でもできるだけ指名の先生に見てもらう方法!
まず、お気に入りの先生がいない場合は、何度も先生を替えて良い先生にあてることからはじめましょう。
お気に入りの先生が見つかったら、かならず塾に「○○先生にしてください」ということ。
ダメな先生は、この先生はちょっと・・・ではなく、この先生は子供がいやだといっているので、と言えばさらに効果があります。
※言う場合は子供本人にも了承をとってください。子供がいやと言っていないのに言うと後でバレてどっちが正しいのかわからなくなります。
そして、指名の先生が付いた後も、夏休みなど他の先生にあたる可能性がある場合には、
先生本人と塾両方と連絡をとりましょう。
どうしても先生に見てもらいたいと言われれば先生の方も都合をなるべく合わせてくれます。
塾のほうも、頻繁にそういう連絡をされればちゃんと把握して察してくれるようになります。
なお、そういうのを狙う場合は、夏期講習の申込書を早く出すことです。
これはもう間に合わないので、冬休みのときにやってみてください。
講習はじまりの1ヶ月前までに出ていれば基本的に優先して組んでもらえるはずです。
※中高生が予定を出すのが遅いので、早く出せば組んでもらえる率が高くなる。
まとめです。
・塾のスタッフと先生本人「両方」に、どうしても先生に見てもらいたいと強く伝える。
・申込書は講習期間が始まる1ヶ月前には出す。
・頻繁に電話などで塾に連絡を入れ、他の先生で気にくわない先生がいる場合はNGを出すようにする。
受験生の場合、1対2は相手の子の組み合わせにも注意!
1対1に比べて1対2は安いです。先生を挟んで子供が二人いる状態ですから、当然です。
しかし、皮肉にも先生の側はお給料が変わりません。なので、うちの子を重点的に見て!という無茶は通せません。
それならば1対1にして、先生を指名独占してください。
自分の子以外に別の子が一緒に授業をやっている2対1では、組み合わせへのクレームがあります。
特に受験直前の秋~冬にかけてよく起きるので、子供に隣の子はどんな子か聞いてみてください。
クレーム例1:小6受験生vsやんちゃな小4(特に男子)
これはかなり危険です。きちんとしたセンスのある内部スタッフなら、これはやばいなと思うはずです。
隣が手のかかる小4だと、先生もそちらをしつけることに集中してしまい、黙々と勉強する受験生は放置気味になってしまいます。
そして、小6と小4だと年齢が近いのもあり、小6がイライラすることも多いです。
この場合、クレームを入れて小4を外してもらうか、自分の子を1対1にするかの二択になります。
実際に聞いた例では、小4を外して別の先生でやってもらうことにしたそうです。
クレーム例2:高3受験生vs静かに座っていられない小3(特に男子)
これも危険です。高校生のほうが面倒見がよかったりすると、「君、ちゃんと勉強しないと後で後悔するぞ~」なんて面倒を見始めたりして、勉強どころではありません。
先生の方も、高校生の質問に時間を割きたいのですが、隣がいきなりいなくなって教室を走り回っていたりするとそちらにイライラします。
小6と比べれば高校生のほうに余裕はあるので、本人は「かまいませんよー子供はかわいいし!」とか言い出すのがさらに問題です。
そう本人がいうからいいかと教室側も対応しがちなので、ここは親と先生のほうで1対1に切り替えることをおすすめします。
実際にあった例では、人生がかかっていてみっちりやったほうがよいからと教室側が高3の親を説得して1対1にしたそうです。
クレーム例3:高3受験生vsおしゃべりな中学生(特に女子)
これも割と危険です。おしゃべりな中学生が先生に愚痴を言い始めると先生もそちらに返事をしなければいけなくて、静かに勉強している高校生を放置気味になります。
そうでなくても、高3のほうもおしゃべりな場合、会話に混ざってしまって勉強に集中しないこともあります。
よほど信用できる組み合わせでないかぎり、実のところは非効率的でおすすめできない組み合わせです。
おわりに
個別塾は集団とくらべて、いくらでも先生をとっかえひっかえできるのが強みです。
そして、先生によって実力には雲泥の差があります。
ですから、自分の子に合った先生、または、その塾でもやり手で面倒見のいい先生にあたれるように親の側が努力してください。
塾の方は、おとなしい子ほど新人や能力の低い指導者に当てがちです。
その犠牲とならないためにも、いろんな先生にあてたり、同じ塾に通う別の子にどんな先生がいるのか聞いてみたり、いろいろ試してみてください。
個別塾で悩んでいることがあれば、ご連絡くださればもう少し詳細なアドバイスができるとおもいます。