単語カードの間違った使い方
カードを、リングに通したまま勉強する。
単語カードって、なんかリングに通したまま電車の中で立ってめくってるイメージがありますよね。
あれは固定観念です。先入観です。
実は、単語カードはリングを外してこそ真の力を発揮するのです。
単語カードにしかできないこと
シャッフル・ランダムテストができる
カードをリングから外し、トランプカードのようにシャッフルします。
そうすると、出題順がバラバラになり、ランダムになります。
赤シート方式の弱点である「出題順で覚えてしまうこと」の補完が可能なのです。
できた単語とできなかった単語の「量」を「目視できる」効果
まず、よくシャッフルしたカードを山札のように手前に置きます。
一枚手にとって、表を音読します。
例えば、「dog」。
裏をみる前に、答えを声に出します。
「犬」。
そして裏をみて、合っていたら左奥へ、合っていなかったら右奥へ…
という風に左右に分けていきます。
3秒で思い出せなかったら裏を見て復習し、できなかった扱いにしましょう。
全てが終わると、できたものとできなかったもののカードの「山の高さ」が違います。
目で見て、こんなにできてない!がよくわかるのです。
図で確認してみましょう。
手順をもう一度確認しましょう。
- 一枚手にとって、表を音読
- 裏をみる前に、答えを声に出します
- 裏をみて
- 合っていたら左奥へ、合っていなかったら右奥へ…
- 3秒で思い出せなかったら裏を見て復習し、できなかった扱いにしましょう。
できなかった分だけ効率的に復習
そうしたら、次は、Aをどこかへ追いやり、Bの山を山札に設置します。
カードゲームみたいですよね。ええ、ゲームです。
これは、カードの表に問題が書いてあってカードの裏に答えが書いてあるというクイズゲームなんです。
今度は、左をC、右をDにしてまた同じように分けます。
二度目なのでできるものもありますが、またできないものもでてきます。
次。Cを追いやり、Dを山に設置します。
ずいぶん山札の高さが低くなってきたのではないでしょうか?
このようにやり続け、全て一回は正解した状態にしたら完了です。
念の為、最初の一回でできたA以外のすべては合体し、またBにしておきます。
で、翌日の電車にはBだけ持ち込みます。
こうすることで、必ずできちゃうようなものを上手に排除することができるのです。
リングを外して電車で勉強するときのポイント
机の上じゃないとできないじゃん!と思うかもしれませんが、できます。
しかし、ポケットか袋が2つ必要です。
冬ならばコートの左右のポケットを活用してください。
山札を利き手と反対の手にセットする
手にセットします。持ち方は有名な、遊戯王などのカードゲームでデッキを持っている時だと思えばよいです。
カードの側面を指で持つようにしてください。
山札の上下で支えようとすると崩れてバラバラになる可能性があります。
できた、できないを左右のポケットで分ける
カードの分別は左右のポケットを使用して分けます。
利き手側のポケットに「できない」が溜まるようにするとやりやすいです。
もしポケットがない場合は、腕にコンビニのビニール袋を2枚かけておいて入れる袋を変えるようにするなど、方法はいろいろあります。
注意点
電車の中で沢山のカードを処理しようとするとバラバラになったとき危ないので、自分の指2本分程度の高さまでにしておきましょう。
単語カードをとっておくとき
素直に輪ゴムで止めましょう。
リングに入るならいいですが、「できる」「できない」をせっかく分けてあるのに、その分けた意味を無くしてまでリングでとめる必要はありません。
素直に輪ゴムで1つの束をとめればそれでOKなのです。
ちなみに、保存・管理には、輪ゴムで止めたものをお菓子の缶に入れるのがおすすめです。
単語カードを活用した実例
大学受験の「ターゲット1900」
カードが作らなくても売っているので、これを使って練習すれば効率的です。
大学院入試
大学院入試になると、自分の研究科用の単語帳が売っていないのが普通になります。
自分の分野でよく出る単語を書き出してリストにするとカオスなことになってしまうので、カードで管理すると楽ですよ。
なお、ドイツの高校卒業試験(アビトゥーア)では、大きめの単語カード…つまり「情報カード」を使って単語を覚えている生徒が多いそうです。
「情報カード」の紹介
情報カードは京大式が有名ですが、B6サイズは大きすぎて、単語には合いません。京大式はテーマや説明も一緒に書く場合に効果的です。
私は名刺サイズや5センチ×3センチをよく使っていました。
情報カードは穴が空いていないのですが、元から今回の勉強法ではリングを使わないので何の問題もありません。
やはりとめるのは輪ゴムが良いです。