この時期からよくいらっしゃるのが、「いまから受験をしようと思うけど間に合うのかしら…」という方。 そこで、日能研系の教材で一般に手にはいるものの活用法を紹介したいと思います。
日能研ブックスで一般的に販売されている算数用の教材
日能研ブックスじゃなければ、「新小問」とか「中学入試の攻略」もあります。 ベストチェックについては前、こちらの記事(【偏差値50まで】中学受験算数 偏差値45までの特効薬 最速レシピ)で紹介している方法でOKです。
日能研生の方で本科テキストや栄冠もあるので本ばかり溜まっていく!という方は…
新たなテキストを購入せず、日能研生が模試で算数の偏差値50を目指すための最速テクニックを読みになって、まずは本科Ⅳと向き合いましょう。
「ベストチェック」と「算数の基本問題」の併用
正直な話、日能研教材だと、本科と栄冠とベストチェックがあればもうそれでいいというのが講師の本音なのですが、ここ数年で「算数の基本問題」がやたら目立つようになってきまして、その数年前に室長に聞いたことがあります。
「算数の基本問題」の存在意義って…?
ぶっちゃけると、「同じ問題を解くと飽きる子供用」らしいです。 本科、栄冠、ベストチェックなどなど色んな問題集があるのですが、同じ問題を解くのを嫌がるわがままな子供というのは一人はいます。正直、講師の側から言わせると、同じ問題を3回解いて欲しいのですが、そういう子供としては、同じ問題は嫌なのだそうです。 私は人間心理が大好きなのでまたここで少し脱線しますが…いやほんの少しだけですよ!同じ問題を解くのが嫌な子供の心理についての検討はこちらの記事でつらつら書きました。 日能研教材をお持ちであれば、本科→栄冠→算数の基本問題の順でよいと思います。 お持ちでないならば、この教材は演習用なので、ベストチェックか新小問のその単元をやってからやるのが良いです。 良いところと言えば、学年別になっているところが親切設計です。 これ一冊でいい!という受験用のベストチェックとは住み分けが出来ていると言えるでしょう。
「算数の基本問題」のレベル
算数の基本問題はレベルAとBに分かれています。 レベルAは本当に基本の基本ですから、日能研でいう本科の序盤と同じです。 レベルBは難しくなっているといえばなっているのですが、そこまで難しいわけではありません。日能研教材の発展問題や練成問題とは雲泥の差です。まだ演4とかと同じですね。
というのも、レベルAは基本の計算が多く、レベルBは文章題が多い作りになっているのです。 文章題が苦手な子はBで詰まることが多いかなと思います。
例えば… レベルAだと「□円の10%は50円である」という問題なのに対し、レベルBでは、「花子さんが本屋で買い物をしたところ、持っていた金額の10%の50円しか残りませんでした。元のお金はいくらでしょうか」になります。 両方とも式は同じなのですが、Bは文章題から式を作る必要があるので少し難しいのです。
自分の子供がどちらのレベルかわからない方には良い教材かもしれませんね。