中学受験と違って高校受験は中学校での内申も必要となり、内申に追われている間にいつの間にか受験の季節ということもあり得る。高校受験に必要なことをまとめておこう。
1,第一志望校の選定
東京都なら、都立をあげておくと良い。都立は5教科の試験があるので、レベルの高い都立に合わせて勉強をし、私立を押さえにするのが鉄板だ。
これが神奈川県なら、県立ではなく私立に揃えた方が良い。神奈川は私立が優秀で、県立・市立はそうでもないのが現状である。
このように、各地方ごとにどちらにあわせて学習すべきかは異なるので、存分に受験雑誌や塾でヒントを得ておこう。
確実な受験を考えるならば、中1の間に志望校の選定を行っておくべきだ。遅くとも中3の夏までには決めておかないと過去問を解くのが間に合わないだろう。
2,内申点の目標設定
高校入試で厄介なのは内申点である。
これについても、受験雑誌や塾で調べて、自分(または自分の子供)がどれくらいの内申点を持っていなければならないのかを事前に理解しておかなければいけない。
5段階評定の合計点となるため、学業らしからぬ科目――体育や美術などで2など取らないように。こういう実技系の科目では4以上を狙っておくこと。
普通の学業科目では、テストで頑張るのは勿論、提出物をきちんと出すことも大切だ。
3,模試を受ける
これを知らない親が非常に多い。
中2のうちから、外部の塾主催の模試を受けておこう。
ベネッセが情報流出をやらかしてしまったので、今は河合塾の模試が一番であるかもしれない。
模試を受けるのは、自分の力が内申以外の「偏差値」ではどの辺りに居るかを知るためである。
模試を受けずして難関校合格はあり得ない。「偏差値」や「弱点分野」、「合格判定」は必ず参考にしよう。
三ヶ月に一回は受けておくべきであるが、学校が勧めないために模試の存在を知らずに中3になってしまう子も多く居る。
4,過去問を解く
中3の一学期末の成績を仮に内申点とし、その成績+本番の点数で合格が決まるとしよう。自分がどの科目でどれくらいとらなければいけないのかを逆算しておくのがよい。
また、都立や首都圏の私立は特に過去問が豊富なので、秋・冬に繰り返し解いてマスターすること。
過去問で重要なことは、「時間を計って解くこと」と「合格者平均や合格者最低点」をチェックすることである。
これらの情報がのっていなければ仕方ないが、のっている場合はそれと自分を比較して検討しておく。
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