「必ず一回手を上げて質問をしろ」の真の効果とは?

9月になりましたね。夏休みの学習の成果が思うように出ていなくて悩んでいる方もいるのではないでしょうか?今回は、学習したことを成果として数字にかえるにはどうしたらよいのかを解説していきたいと思います。

学習するだけでは点数にはならない?

当然ですが、学習するだけで点数になるのでしたらみんな満点です。では、点数が取れる人と取れない人とではどう差が出るのでしょうか?

単純に2つの現象を並べてみると…

  • 勉強する → テストでも点が取れる。
  • 勉強する → テストで点数が取れない。

どうみても → の部分になにか違いが起きているように思えますね。

しかし、勉強するの段階でも大きく違いがついている可能性があります。

同じ「勉強する」でもどう違いがあるのでしょうか?

必ず手を上げて質問するようにしろ、の真の効果

例えば、俳優の学校では、「一回講師が説明をしたら、必ず一回手を上げて質問をしろ」と言われたりします。

これはなぜだと思いますか?

まずは考えてみてください。

……

………

正解は、「講師に顔を覚えてもらうため」でした。

内容を深く理解するため~とか考えちゃった人が多いのではないでしょうか?

はっはっは、そんな綺麗事や理想論では養成所では生きていけません。
実は、顔を覚えてもらって、「こいつはやる気がある」「こいつはいつも手を上げてくる」というところから始まり、

こいつに仕事を回してみようかな?

と思ってもらうまでいくようにするのが一番の目的なのです。

コネも実力のうちなのです。

ですが、彼らは講師に顔を覚えてもらうためからはじまり、

講師に意味のある質問をするために、必死に話を聞いてなんとかして質問をひねり出します。

これなのです。

だから、結局最後は内容を深く理解するに至るのです。

受け身の勉強から脱却せよ

点数が低迷している子の共通点には、「受け身である」ということが挙げられます。

勉強→テストで点数が取れない になるのは、

勉強が受け身で、テストも受け身だからです。

受け身の勉強姿勢というのはどういうものかというと…

  • とりあえずノートはとるが、何か質問があるかといわれると何も思い浮かばない
  • 今日どんな授業だったかと聞かれても、なんとなくちょっとしか説明できない
  • かろうじてこういうところがおもしろかった程度のことが言える程度
  • どこがテストに出ると思う、先生はここを強調していた、などを意識していない
  • 授業内容とテキストとの関連付けができていない

という感じです。

では、その逆で積極的な勉強姿勢を導いてみましょう。

  • ノートをとりながら、何か質問することを考える
  • 今日の授業の概要を説明できるようにしておく
  • 今日の授業の面白かったポイントや重要なポイントを記憶するようにする
  • ノートなどに、テストに出そうなところや先生が強調していたところを書き記しておく
  • 授業中はテキストや問題集を開いておき、先生が強調したところと重なる部分は付箋や印をつけておく

どうでしょうか。

特にすぐにできるのは

授業中はテキストや問題集を開いておき、先生が強調したところと重なる部分は付箋や印をつけておく

です。

いきなり問題解いてもできるわけがありません。

なので、算数などは問題集を開いておいて、ノートに書いておくのです。

「例題4 → ベストチェックの○番」と。

そうすれば、今日の復習が問題集のどこでできるかすぐわかります。

逆でも良いです。ベストチェックの頁に、本科4の第何回って書けばいいのです。

次回は、勉強段階が終わってしまったがテストのためにどうしたら挽回できるかを書いていきたいと思います。

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Sym
ベテラン塾講師です。
中学受験・大学受験・大学院受験は自分が一般入試で経験。

なぜ先生をしているかというと、その人個人に合った方法を探して「できた!」と喜ぶ姿を見るのが好きだからです。

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