前回の記事では、読解力の核となるのは「指示語」を理解する力だと書きました。
では、指示語を上手に使うためには、どういった練習をすればよいのでしょうか?
日頃からできること
一度人に言った言葉については、意識して「それは」とか「これは」と言うようにします。
そして、それやこれを使っている時は、
自分では元の言葉を意識するようにしてください。
「このお皿どこにおく?」
「それはここに置いて」
という場合をイメージしてください。
「それ」と言いながら、おそらく「このお皿」を指差していると思います。
「それ」と元の言葉を結びつけるのです。
子供でもできること
練習方法はふたつあります。
ひとつは、前回記事のように、どこかの「これ」「それ」の元の言葉を見つけて、指示後のある場所に入れて音読することです。
もうひとつは、自分で作った文章や人の書いた文章に指示語を入れるという練習です。
指示語に変えよう 例題
スタバにマック、GAPにユニクロ、セブンにローソン……街を歩けば目に飛び込んでくるブランドのロゴの数々。いや、街だけでなく、ネットや雑誌、家の中でも、気付けばそこには何かしらのロゴが。
こんなにロゴに囲まれているなら、もう目をつぶっていてもロゴを正確に描けちゃいそう……ということで、今回ある団体が実験に乗り出した。156人の男女に、スタバやIKEA、アップルなど有名ブランド10社のロゴを、何も見ずに描いてもらったのだ! さて、結果はどうなったのだろうか……?
引用元
例えばこの文章ではロゴという単語が何回も出てきています。
なので、文章に合うかどうか、記事としてふさわしいかどうかは別として、ロゴとある部分の二回目以降は「それ」に書き換えることが可能です。
基本は、同じ言葉の二回目以降を指示後に置き換える、です。
大人にとっては基本かもしれませんが、子供にとってはなんとなくで済ませていることでもあります。
指示語を使う時は、日常でもなにが「それ」なのか、なにが「これ」なのか、意識するようにしてみてください。