今回は国語編と銘打ってみた。しかし、国語――特に「読解」の教材となると実は、市販の日能研教材って全然ないんですよね…
ベストチェックくらいですね。
個人的にベストチェック国語の良いとおもう所は、短歌や詩に関する知識・読解のテクニックがぱっと見て再確認できるところや、対義語・類義語の問題をさくっと確認できる所です。問題演習できるほどの量はありませんが、テクニックの再確認にはもってこいですね。
国語の読解となると、特別な教材ではなくてこちらの記事(国語の偏差値を上げるための5つのコツ)を参照してまずはコツを押さえるところから入るのが一番良いと思う。
それでも教材を使ってやるのであれば、一応日能研の教材を念頭に置いて順番を示すとすると…
説明を読み飛ばすな!
当たり前のことが書いてあるからって読み飛ばす子が多い。まあ心情の所とかは読み飛ばすのはわかるけども、紹介した記事でも述べたとおり、接続詞などテクニック情報は読み飛ばさず、かならず確認してから解く。そして、解きながら説明を参照するのが大切だ。
説明を参照しながら解け!
時々間違ってる大人が居る。それは、説明を読んだ後、説明を参照せずに基本問題を解けと指示する人のことである。
説明書を一回読んだだけで家電の使い方をマスターできる人がどこにいるのだろうか?
説明を参照しながら、説明の通りに解く、これが基本問題を解く際に求められていることではないのだろうか?
中学受験とは違うが、私は中学生に英語を教えるとき、新中学問題集の説明を読み、参照しながら空欄を埋めるように指示する。
子供達はよく、「読みながら埋めてもいいんですか?絶対合ってますよそしたら」と言う。
当然だ。ルールを参照しながら、ルールを確認するための問題なのだから。合ってて何が悪い。
説明を読みながら埋めるのは、答えを写すのとは違う。ルールを確認しながらルールの通りに従って解く練習なのだ。
次にSTEP1などの演習を行うが、その際はなるべく説明を見ないで解く。しかし、習ったばかりの単元であれば、説明に戻って確認しながら解くことも大切だ。説明を参照せずに間違った知識で適当に解いて、終わらせたからこれでいいだろうというのはどうかと思う。
これと同じで、基本問題はルールを確認しながら解く。
応用問題、発展問題と言われる部類のものは、基本で生かした知識を使って解くが、どうしても忘れたときはルールを確認すればよい。
ルールを参照しながら解くことは悪いことではないのである。
※公式を覚えていないから解けない、という算数的問題についてはまた別の機会に触れる。
読解問題が苦手な子の特徴
読解問題が苦手な子の特徴はいくつかあるが…
- 話を聞くのが下手
- 人の気持ちが分からない
- 一般常識が苦手な個性派タイプ
- 空気を読めと言われることが多い
- 逆に自己主張もあまりしないが世間知らずであるパターンもある
- 説明文をよく読まない
- 本文をよく読まない
こういったことが挙げられる。
小学生対象の「説明的文章」については、理解できなくても最悪テクニックでなんとかなる。
ところが、「物語的文章」となると、テクニックではなく「共感力」の問題になってしまう。
※共感力については一応こちらの記事で簡単な説明は書いている。
大体、女の子はコミュニケーション能力が高いので、物語文が得意である。
こういう子はほとんどが小さい頃から本をよく読んでいる。
これと差が出てしまうのが、物語文を読んで「登場人物の気持ちが理解できない」子である。
なぜ泣いているのか、なぜ急にお腹が痛くなってしまったのか、そういうキーワードがあるにも関わらずそこからの推測ができないから解けないのである。中学受験物語文で求められるのは、共感能力であり、同情することができる能力であり、一般常識を理解できる力なのである。つまりコミュ力なのである。
「登場人物の気持ちが理解できない」対策としてはこちらの記事を参照して頂きたい。
記事:【頌栄】物語文と社会が苦手な子の合格例<前編>